中国拳法、武術、格闘技など、徒然気ままに…

太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

前記事への追記・補足

投稿日:

まず関係ない話だけど、アクセス解析を見ていたら、短い時間で(たぶんページあたり数秒から十数秒くらいかな)複数のページを移動している人をちらほら見かけるのだけど、そういう人はWEBページをダウンロードして後でオフラインで読むようなソフトを使っているのかな?
僕は外出中にネットを利用することはあまり無くて、そういう使い方をしていなかったから、今まであまり考えなかったのだけど。
ちょっと検索してみたら、スマホやタブレット端末用のそういうアプリが幾つかヒットした。
携帯端末はイマイチ活用し切れていなくて、フリック入力も苦手だし、僕も段々と時代に取り残され始めているなあ……。

さて本題。

前記事で抜けていたことを、少し書き加える。
修行話ともリンクするので書こうと思っていたのに抜けていたことや、幾つか思い出したことなど。

Iさんとのことの前に、N君とのことを先に書いた方がわかりやすいので、そちらから先に触れることにする。

N君との会話

プロテインの話

N君もIさん同様、3ヶ月ほどしか続かなかったのだが、それでも、
『今月でやめます』
と告げて、その月の残りの稽古日には稽古に来て、きちんと挨拶をしてやめたのだから、Iさんとはやめ方が全然違う。
ただ似ているところがあったというだけで引き合いに出すのも可哀想なのだが、まあ、内容に関する判断は、読む人にお委せする。

N君が習いに来ることになって、その初日からだったと思うが、N君は稽古後に飲むためのプロテインを用意していた。
粉末プロテインをシェイカーに入れて持ってきていて、それをペットボトルの水で溶かして飲んでいた。

「おや、そんなものまで用意してきているの」
「ええ、稽古直後に飲むのがいいですからね」
「うんうん、僕も飲んでいたよ。今も補助的に飲んでる。ただ今のところはまだ鍛錬をやり始めたばかりだし、強度も数も大したことないから、稽古直後にと拘って飲んでも、効果も違いもほとんど無いかもね」
「でも僕は結構こういうの、拘りがある方なんですよ」
「分量も正確に計ってるん?」
「はい。きちんと」
「僕はその点はちょっと大雑把だなあ」

――などと、たわいない会話から始まったのだが、そこからN君は、摂取量の目安だとか、運動後30~40分以内の“ゴールデンタイム”に摂取するのがいいとか、そういう蘊蓄を語り始めた。
(※ちなみにプロテイン摂取のゴールデンタイムについては、根拠となるデータに偽りがあるとの指摘もあり、摂取タイミングはあまり関係ないのかもしれない)

「うんうん、知ってる知ってる。それくらいのことは僕も知ってるよ」

そう言いつつ聞いていたのだが、N君は相手がそれを知っているかどうかも確認せず、一方的に自分の知識をひけらかす。
そして、そもそもその知識が浅い。
僕は、自分が知っていることでも、ある程度は相手の言うことを聞いてやってから返し、会話がキャッチボールになるよう心がけているが、N君はこちらが話しているときにもすぐに割って入って、また自分が話し始めたりするので、イライラの度合いが少しずつ上がってきた。

「あのな、N君、きみさっきから僕に教えるような口調で話しているけれども、僕はそれを知っていると言っているのに、何で一方的に蘊蓄たれてんの? 僕も何でも知ってるわけやないし、知らんことなら聞く。んで、教えてもらえれば嬉しい。でも、きみのは押し売りやろ。しかもさっきから僕の言葉を遮って喋ろうとまでしてるやん。そういうのはアカンぞ」

――と、僕の小言は、こんな感じから始まった。

そして、人の話の腰を折り、あるいは遮って、浅い知識を専門家口調で話すだけでなく、僕が話しかけていることに自分が知っていることがあれば、そこを先取りして話そうとするところもあった。
それだけでもイラッとするが、さらにイラッとしたのは、先読みして喋る内容が、僕が話そうとしたこととは違ってトンチンカンだったときだ。
そのせいで話があらぬ方向に飛んだりして、円滑な会話にならない。
別に自分が知っていそうなことが出てきたからといって、即座に取って代わって喋ろうとしなくても、普通に聞けばいいし、反応するにしても、もう少し聞いてからにしてもいいことだろう。

そして、ものを知っている知らないに関わらず、こういう会話の仕方をするのは、頭がいいとは言えないと思う。

ちなみに、こういうのは、男性よりは女性に多いようだ。
ただ女性の場合、こんなふうな会話の仕方をするときは、話に夢中だったり、乗って話しているときらしい。
だから自分が好意を持っている女性に、それを指摘したり注意したりすると、逆ギレされたり嫌われたりするので、予め踏まえておかなければならない。
まあ、僕はそういうのは、女の場合でも嫌いなので、構わず言うと思うが……。

それはともかく、N君の場合も、僕がそういうことを指摘・注意しなければ、本人は上機嫌でべらべらと喋り続けていたことだろう。
もちろんそれが度を超えていなければ、僕も少しくらい合わせてやっても良かったのだが。
そして、N君のそういうところは“体験”のときから見て取れたのだが、段々と鼻についてきたわけだ。

N君は、言われればシュンとなるし、打たれ弱いらしく、そういうのを引きずるところがあったが、でも調子に乗るとまた同じようなことを繰り返していた。
そしてその後は、僕が――
「あのな、N君……」
と言った途端、顔が曇る、という感じになっていった。

とにかく、N君が蘊蓄をたれるときに、僕が知らなかったようなことは、少なくとも武術・格闘技や筋トレに関することの中ではほぼ皆無だった。
それなのに、歳だって親子ほども違うのに、性懲りもなく自分が先生になって話すものだから、僕に小言を言われることの繰り返しになった。

『空手だって然り』の話

これは前回少し触れたが、N君がこの言葉を出すに至るまでの話の流れは、よく憶えていない。
ただ僕としては、武術に関することを教えてあげているときだった。
たぶん『中国拳法では“力は要らない”と言う向きがあるけれど、力は必要』という話や『体を鍛えなければいけない』という話が発端だったと思う。
もちろん、こういった話はそれまでにもしてきていたのだが、同じ話を繰り返していたわけではない。

例によってN君は、ろくに人の話を聞きもせずに、話の腰を折って自分がべらべらと喋り出す、ということを繰り返して、また僕をイラッとさせていた。
しかも、酒は強い方だったが、酒が入るとなおさら舌が滑らかになるのか、何度も僕に注意されていることも忘れて、そんなふうになるのだった。

で、『空手だって然り』が最初の話の流れからどう繋がっていたのかは憶えていないのだが、とにかくそれまでの話から、『然り』にならない『然り』で、知りもしない空手を引き合いに出して、自分の武術観を語り始めたのだった。

N君は、僕のところに来るまでに、影響を受けたというブログがあったのだが、それは確か、呉伯焔さんの元弟子とかいう人が書いていたものだった。
(※ちなみに、今もあるのかと思って検索してみたら、ブログはあったが、記事は削除されているようだった)
当時、そのブログのことは、僕もたまたま少し覗いたことがあった。
「あー、知ってる知ってる。見たことあるよ」
うろ覚えだけど、初心者が見ればそそられるような内容が書かれてあったような気はする。
だからN君が影響を受けたとしても、それ自体は無理からぬことだ。
だが、それ以外に誰かの本や入門書などは読んだりしたのか、と聞くと、ほとんど読んだことがないとのことだった。
あとはYoutubeで動画を見たくらい。
そんな程度の知識で、自分が先生になったように蘊蓄をたれるものだから、重なるうちに僕も怒ってしまったわけだ。

さらについでだが、その当時、鍛志会(※当時は『鍛試会』)のHPで、稽古日誌に、N君やK君に注意したような話も含め、書いていたら、
「弟子に文句ばかり言っている」
と、誰かに5ちゃんねる(当時の2ちゃんねる)に書かれたりしたわけだが……。
(※詳しくは『はじめに』にあるリンク先や過去記事参照)

Iさんとの会話

栄養摂取の話

Iさんとも栄養摂取の話では、ほとんどN君のときと同じような流れになった。これはもちろん僕が計ったわけではない。
先読みして人の話を取って喋ろうとするところも、それでいて的を射ていないところも、話の腰を折って一方的に蘊蓄をたれるところも、教えるような口調のところも、まったく一緒。
僕は、IさんにN君の話をして「二人はよく似ている」と言った。
まあこの二人に限らずとも、こんな人は多いのだけれどね……。

けれどよく考えたら、Iさんの場合はN君よりももう一つ輪をかけてひどかったかもしれない。
というのは、話が脱線していくことがN君よりも多かったからだ。
例えばその栄養摂取の話では、
『まだ先の話ですが、鍛錬の強度が増していったら、タンパク質を多く摂るようにした方がいいですよ。僕もプロテインを飲んだりしていましてね――』
と、経験話をしようとしていたのだが、いちいち話の腰を折って自分の知識をひけらかすような話し方をするものだから、それに返していたら、段々と蘊蓄合戦のようになっていった。
そして、本当は食べ物から摂るのが一番いいが、食べ物だけでは大変だから補助的にプロテインもありだという話をしようとしているのに、話の腰を折って「食べ物では何がいいか」とか「体全部食えるものが一番いいらしいですね」などと言ってくる。
ちなみに体全部とは卵や小魚などがそうだが、そういうものだけで摂るのは大変だという話を今しているところじゃないか。
そして、話を理解する前に口を挟んでくることに、不快感を感じずにはいられなかったのだった。

おもちゃのナイフ

ここで言う、おもちゃのナイフとは、パーティーグッズやジョークグッズとして売られている、刃の部分が引っ込む、下の画像のようなダマシナイフのことだ。

おもちゃのナイフ
(※ネット検索より)

僕はこういうつまらないおもちゃが結構好きで、ビリビリペンやゴム製の爬虫類など、たまに衝動買いするときがある。
それで、IさんやH君を驚かせてやろうと思って用意しておいた。

で、何度目かの稽古日。
まずIさんが到着。呼び出しベルが鳴り、ドアを開けに行った際、入ってくるIさんに一瞬、ナイフがIさんの視界に入るように見せて、その次の瞬間に刺した。
見せたのは、目に入らなければ驚かないからだ。
Iさんからすれば、「あっ!」と思った瞬間に刺された格好になる。
目論見通りIさんは非常に驚いたが、すぐ「なあ~んだ」というように安堵し「してやられた!」という顔になって笑った。
僕もイタズラ大成功に大笑いした。

それからH君が到着するまで雑談。
H君が到着して、着替えているときに、同じように刺した。
H君は感情の起伏をあまり現さないので、Iさんほどではなかったが、やはりひっかかって、驚いていた。
H君も「やられた!」というのと安堵が混じった感じの笑顔になり、僕もイタズラが成功したことで悦に入った。
すると、そのときIさんが、ぽろりと漏らした。

「刃がへっこまんかったら、どうするんや……」

ぼそっとつぶやくように小声で言ったのだが、僕にははっきりと聞こえた。
たぶん、H君にも聞こえていただろう。笑顔が消えて黙ったので。

ちなみにこのおもちゃのナイフは、画像にあるのと同じもので、ちゃちなプラスチック製だ。
おもちゃなので当然、切れるような刃は付いていない。
内部は弱いバネが支えているだけなので、引っ込まないということはまず無い。
仮に引っ込まなかったとしても、服の上から軽く押している程度だから、怪我をするなんてことは100%無いと考えていい。

どうやらIさんは、思ったことを無意識に口にしてしまうところもあるらしい。
僕は内心むっとなったが、まあ、好意的なイタズラとは言っても、騙した負い目もあって、何となくその言葉をスルーした。
……が、あとで段々腹が立ってきて、何か言ってやれば良かったと後悔した。
まあ、Iさんの方でも、やられた直後は笑っていたものの、腹が立っていたのかもしれないが、しかしそういうことを笑って流せないというのも、今後のつき合いが心配になるというものだった。
そしてこういうことも、その後Iさんに僕がいちいち小言を言うようになる一因にも、なっていったと思う。

焼肉屋でのこと

これは前回、書こうと思っていて書き忘れていたのだが、忘年会の焼肉屋で、印象的だったことがある。

まず、席は4人席で、僕は壁側、IさんとH君の二人は並んで座っていた。
Iさんが僕の正面だ。
2016/12/22の記事『12/10の稽古&忘年会』の写真にもあるように、こんな感じだ。

焼肉屋での写真

注文した肉がテーブルに来ると、僕はトングを取って、IさんとH君の二人に肉を焼いてやっていた。
別に“鍋奉行”ならぬ“焼肉奉行”――というわけではない。
ただ、遠慮しないように、それと、公平に食べられるように、種類をまんべんなく目の前に置いてやっていただけだ。食べ頃は自分で判断すればいい。

H君がすぐさま「僕がやりましょうか」と言ってくれたが、「構わない。僕がやってやるから、きみらは食え」と言って、僕が世話を焼き続けた。

Iさんはそういう気遣いを口にするでもなく、ただひたすら「うまい、うまい」と言ってがっついていた。
僕は、肉を適当に、ひっくり返したり、焦げないようにしてやったりして、あと、肉が途切れないように次々と、それぞれの目の前に置いてやった。
その間に自分の分も、自分の側に置いて、焼いていた。
僕はよく焼いた方が良くて、少しばかり焦げ目なくらいで食うので。

するとIさん、ひょいと僕の側の肉に箸を延ばして取った。
「あっ、それ、僕が育ててる肉やったのに!(笑)」
僕は少しばかり苦笑してツッコミを入れた。
「えっ? あっ、すいません」
「いやいや、冗談です。でもさっきから肉を目の前に置いてあげてるやないですか。何で自分の目の前にもあるのに、それを通り越して僕の側に置いてあるのを取るんです?(笑)」
「……あ、そういや、そうですね。すいません」

――と、まあ、こんなやりとり。

まったく無意識で悪気のないことだろうが、でも普通は遠慮するんじゃないのかな、……というような行為。
少なくとも僕はそう思うし、H君もそういうことはしない。

そして、Iさんだけ、やたらがっついて食っていたのだが、それで思い浮かべたのが、T先生だった。
二人の食べ方はそっくりだった。
同じように忘年会の焼肉で、同じ席に来た3人分の肉を、ほとんどT先生が一人で食ってしまったことがある。
これについては、いずれまた書くと思うけれども……。

(そういや体型も似てるな。やたら腹が出てるし。やっぱそういう人って口が卑しいんだな……)

――と、改めて思った。

「食いしん坊」と表現すれば柔らかくなるのだろうが、ここはあえて「卑しい」と言わせてもらう。
別に取られるわけではないし、自分の分はちゃんとあるのに、人の分まで食おうとする。それを卑しいと言わずして何というのだ。
しかもIさんの場合は、少なくともその場では自分より上の立場となる僕が居るのにだ。
如何に僕を軽んじているかがわかる。
そして普通、そういうところは露骨に見せないものだろうに。

まとめ

小うるさいことを色々書いてきたが、……しかしだ。
要は、そんな行き届かないところが多々ある人が、何かをやって、まともに教えてもらえるのか、出来るようになるのか、って話なのだ。

Iさんは昔、ジャズバンドに所属していて、トランペットを吹いていたそうだ。ピアノもできるらしい。
どれほどのものかは知らないが、一時はそれでギャラをもらっていたようだから、一定以上の腕前なのだろう。
そういう意味では、何も取り柄のない人というわけではないと思う。
けれど、少なくとも僕のところでは、きちんとものを習おうという態度・姿勢ではなかった。

もしも常時、少なくとも5人以上が習いに来ているような状態だったら、何人かの中の一人というだけで、面倒な人のことは、あまり気にかけない、関わらない、という感じで済ませたと思う。
けれど、そういう人が相手でも親身に関わっていたからこそ、こういう摩擦も生じたわけだ。
僕が逆の立場なら、ごまをする、というのではないが、人間関係を大事にし、師匠を立てることで、少しでも教えてもらおうとする。
マンツーマンで習え、先生と近い人間関係を築けそうなら、そういう縁をラッキーに思うだろう。
前にも書いたが、空手の町道場に通っていたときには、先生どころか指導員とも、道場以外でのコミュニケーションなど無かったのだから。
まして、古流の技を習おうと思ったら、そういう人間関係が大事なのだ。

実際、T先生とは、僕は良好な関係を築こうと努力してきた。
T先生との間では、僕が歩み寄ろうとしても、ことごとくそれを壊してきたのは向こうの方だったけれども……。
そういうことを鑑みるからこそ、僕は自分のところに習いに来た人には、親身に、親切に教えてやろうと思っているのに……。

この歳になって、道場経営で身を立てよう、儲けよう、なんて野心はさらさら無いし、あと何年か以内に習いに来る人が居なければ、僕は人に教えることもやめるだろう。
そのときは、まあ、それまでにも入門書は書くつもりだが、あとは漫画か小説でも書くときに生かそうと思っている。

先日アップした前記事は、かなりのボリュームだったが、それにも関わらず読む人は読んでくれている感じなので、少し書き足りない思いだったところを書き足した。

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