中国拳法、武術、格闘技など、徒然気ままに…

太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

太極拳を始めた頃の周辺事情

投稿日:2007年1月4日

中国拳法…という言い方は廃れて、今では中国武術という呼称が一般的だ。
けれど僕にとっては、前者の方が親しみがある。
僕の記憶では、中国拳法というのは日本での造語で、中国では「国術」や「武術」というのが一般的だからと、雑誌『武術(うーしゅう)』などを中心に「中国武術」という呼び方が浸透していったのでは無かったろうか…?
(この辺の事情はあまり自信がないけれど)
ともかく。
そんな“中国拳法”がブームになり始めた頃のお話。

中国拳法といえば、
少なくとも子供の頃の僕らにとっては、漫画雑誌の通信講座でその文字を見かけるくらいで、何やら怪しげで胡散臭い印象のものだった。
それを一変させたのは、御多分に漏れず、言うまでもなく、
ブルース・リーだ。
空手と混同されて、空手ブームの火付けにも一役買ったが、その後は次第にカンフー(功夫)という言葉とともに、空手とは違う格闘技としての認識が根付いていった。
また、『燃えよドラゴン』の熱も冷めやらぬ頃、僕らにとって歴史的かつ衝撃的な漫画の連載が始まった。
それが『男組』(原作:雁屋哲、作画:池上遼一)。
この漫画の中で、主人公の流全次郎が使う陳家太極拳は、ブルース・リーとはまた違った魅力で僕らの心をくすぐった。
そして連載途中、武術監修として巻頭カラーの特集ページに登場したのが、武術研究家の松田隆智さん。
その後『太極拳入門』をきっかけとして、僕はこの人の書籍にのめり込んでいった。
“真正”“真伝”“秘伝”“発勁”“門外不出”…などといった言葉に想像力をかき立てられ、
「いつか習ってみたい!」
という気持ちが募っていった。
その一方で、その間に、ジャッキー・チェンのブーム到来。
動きの面白さに惹かれて、
「松田さんが紹介するような武術を習うのが無理なら、何かそれらしい型だけでも修得したい」
という、ヨコシマでちゃらけた気持ちも芽生えた。
僕が中国拳法の道場を見つけて、通い始めたのは、そんな時期だった。

それから『男組』の後継作品だった『男大空』が終わったり、“中国武術”の関連書籍や雑誌が次々に出始めたりした。
多くの人が中国武術を始めるきっかけになった漫画『拳児』(原作:松田隆智、作画:藤原芳秀)の連載が始まるのは、もう少し後のこと。。

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