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徒然エッセイ

蹴りのお話

投稿日:2013年7月4日

先月は結局サボッてしまった。…ので、今月は2つ以上は記事を書こうと思っている(たぶん書く。いやきっと書く)。。(^_^;)

とりあえず前回予告した、蹴りについて。

最近、練習生のK君には、蹴りを稽古しろと教えている。
と言っても、蹴りの使い方と練習方法を教えて「一人で稽古するときにやっておけ」という程度にだが。

基本、ウチでは蹴りをあまり使わない。
もちろん蹴り技はあるわけだし、蹴れるなら蹴ればいいのだが、理論的にも現実的にも、蹴りを使う必然性がほとんど無い。
少なくとも当流での考え方はそうだ。
フルコン空手や現代格闘技の世界でも、
「試合はともかく、ストリートファイトで有効なのは前蹴りだけ。あと、せいぜいローキックくらいだ」
--などということは、よく言われている。
まー大筋、ウチ的にもそういうことだ。
よほどの自信が無ければ、例え一瞬でも片足になってしまうのは恐い。
ルールある試合ならともかく、転かされてしまったら何をされるか判らないのに、不用意に蹴りを放つなど、命取りになりかねない。
だから蹴りは、使うにしても『帯の高さより下を蹴れ』と教えられたし、僕もそう教えている。
ハイキックなんて論外。
低い蹴りだって、なるべくなら使わない方がいい。

しかし、稽古としては別だ。

昔、松田隆智さんが『大は小を兼ねる』になぞらえて、高い蹴りを稽古した方がいいというようなことを書いていたと思うが、それはその通りだろう。
高いところを速く正確に蹴れればこそ、低い蹴りの練度も増すというもの。

もっとも、低い蹴りさえもほとんど使わないのであれば、そのために高い蹴りを稽古しておくというのは、ずいぶん回り道な話になってしまう。
要するに我々が使えると思う蹴りは、下腹部などを突き放すように蹴る(前蹴り)、金的や肛門を蹴り上げる、膝頭やスネを蹴る、膝関節などを挫くように蹴る、足を踏む、倒れた相手を踏みつける--等々だ。
(踏むのは蹴りとは言えないだろうが「踏みつけるように蹴る」蹴り方もあるので、足技の一部として一括りにした)
他に、相手の体勢を崩すことで、頭部や顔面(低い位置に来た場合)、脇の下、アバラなどを蹴るなどもあるが、やはりそれらも高い蹴りでは無い。

そうなると高い蹴りなど練習しなくていい理屈になるのだが、最初からそれでは、体も動きも固いままになってしまいかねない。
僕は昔、当流の理屈で蹴りの稽古を疎かにしてしまったし、特にブランク以降は体も固くなってハイキックなどはまったく出来なくなってしまった。
…まぁ、昔は出来ていたのでまだいいのだが、K君のように若い人が最初から練習しないのはよくないと考えている。
だからK君に「蹴りを稽古しておけ」と言っているわけだ。

また、そういう意味では、表演武術をやっている人たちのように、しっかりと柔軟をやって、伸び伸びとした型をやるのは、初心段階としては、いいことだと思う。
そういう型が武術的観点からどうか、また、柔軟性がどれほど武術に求められるものか、という点では、僕は表演武術のようなことには否定的な考えだけれども、初期段階としてやることに限れば、大架式や柔軟から入るのも悪くない。
もちろん、表演そのものに魅力を感じている人にどうこう言うつもりは無い。
競技としてやっていくにせよ、そのやり方で強くなれると信じているにせよ、そういう人は自分の信じる道を行けばいい。
ただ、最終的に、小さい動き、鋭い突き、低い蹴り、などに纏めていくのであれば、大架式などで体をよく動かしておくようにさせるのは、ほとんど体操的な意味合いでしか無くなってくるわけで、それを主にやり続けるというのは、武術的観点から見れば本末転倒だろうと、僕は思うだけだ。

まーそれはともかく。

少なくとも僕が人に教える際に「高い蹴りも稽古しておけ」と言うのは、あくまでも体をよく動かしておけ、動かせるようになっておけ、ということだけでしか無い。
(自分が固くなってしまっているのを棚に上げて、だが(笑))

ところで、フルコン空手や立ち技系格闘技などで使われる代表的な低い蹴りと言えば、いわゆる“ローキック”。
このローキックは、本当に使える蹴りなのか、ということについても、書いておこう。

まずローキックに限らず回し蹴りというものは、個人的な推測でだが、昔は無かったんじゃないかと思っている。
もちろん相手との位置関係で(シチュエーションによって)、回し蹴りのような蹴り方が有効な場合もあるとは思うが、少なくとも正面切って対峙した場合、回し蹴りというのはほとんど意味がない。
ちょっとでも武術や格闘技をかじっている人ならお解りのことだと思うが、回し蹴りは前蹴りに比べて移動距離が長い。当然、回避・防御されやすい。
実戦を想定するなら、そういう蹴りは無かったんじゃないか、と思えるのだ。

前に引退前の魔裟斗選手がボクシング出身の選手と試合していたのをたまたま見たが、相手選手はローキック対策として膝を上げてブロックする方法を取っていた。
ちなみにウチでも基本的にはこのような防御を使うのだが、正面から牽制の意味でローを放ったりして、膝を上げて防御されると、スネや足の甲を傷めやすい。
実際、魔裟斗もその試合で、足を傷めて苦しそうにしていた。
ただまぁ、相手は付け焼き刃だったので、魔裟斗が痛みを圧して蹴りを放ち続けると、ブロックする相手選手も足を傷めてまともに立っていられなくなり、結果は魔裟斗が勝ったのだが…。
ただそれでも、今まで足技と無縁だった相手選手がそのブロック一つで魔裟斗を苦しめたことを思えば、ローキックの欠点が浮き彫りとなった一例と言えるだろう。

まぁ、そうでなくとも、ローキックを放って自爆する場面は時折ある。
空手や立ち技系格闘技の試合でローキックが多用されるのは、限られた攻防環境の中だからだと思う。
ハイキックや飛び蹴りが使えるのも、ルールの中でこそだ。
もちろん、選手の中にはキックが得意な人も多いし、そういう人の蹴りは非常に速く、威力もある。
上下のコンビネーションやフェイントなどを駆使しながら上手く当てる。
そういった技術に長けているだけでも、型ばかりやっている中国武術や古武術の人などは、ほとんどが太刀打ち出来ないかも知れない。
しかし実戦的な使い方を知っていてきちんと修練している人とストリートファイトになったとしたら、現代武道や格闘技の人の方が不利になるケースは多々あると思う。
どちらが勝つかは、あくまでも個人の強さの問題だけれども。

ちなみに、僕がYouTubeに上げている動画で、ローキックを練習生にダミーミット(ビッグミット)で受けさせているのがあるが、実はあれは、現代空手や格闘技でやるようなローキックを練習しているのではない。
ミットを蹴る関係で、便宜上、フツーのローキックのように蹴っているのだが、実際に蹴るときの使い方が異なる。

まーでもやっぱり、蹴りは使いにくい。
昔、空手をやっていた頃、組手などでは僕も蹴りを多用したが、喧嘩ではほとんど使ったことが無い。
自信がある人や、恐い物知らずな人など、突発的な喧嘩で蹴りを使う人は居ると思うけど、一度でもヒヤリとした経験があれば、それだけでなかなか使えなくなるものだ。
開脚やY字バランスなどが出来て、足が上がることを自慢げにしている人などは、その感覚のまま戦うとエライ目に遭うかも知れないことを踏まえておいた方がいい。

 

以下、コメント

旧ブログからの移転にあたり、掲載当時のコメントはこの下に“引用”のかたちで付けておきます。管理人からのレスは囲みの色を分けてわかりやすくしておきます。
なお、現在はコメント機能は使用しておりません。ご意見、ご感想等はメールにてお願い致します。

いつも楽しく拝読しております。
蹴りについてのお考え、まったく同感です。
蹴りの鍛錬としての?意味については、もう一つ、高く安定した蹴りを出すには体幹がしっかりしていないと無理で、ハラを鍛える、という意味もあるかと思っています。
自分自身は、現在に至るまで上段蹴りの練習は続けていますし、カンフー映画にあるような蹴りの位置で止めたりゆっくり動かしたりする稽古も有効かと思って続けていますが、組手では前蹴り以外ほとんど使いません。まして路上では自殺行為かと思います(自分自身は、若かりし頃に一回だけ左ミドルで倒したことがありましたが、それは相手が弱く、初弾で動きを止められていて、トドメ?に使ったからです)。
ただ、蹴りのすごい人というのは確かにいますし、蹴られる前提で稽古するのは良いことだと思います。
自分の現在の所属団体では蹴りの稽古をほぼしないため、蹴られ慣れていない人と組手すると、簡単にカウンターの前蹴りが入ってしまいます(その人が弱いわけではなく、慣れと意識の問題だと思います)。

貴ブログはいつも大変に示唆に富んでおり、これからも楽しみにしております。
hide様と貴会の益々のご活躍とご発展を陰ながらお祈りしております。

Posted by ゆ at 2013年07月07日 00:01

>ゆさん

こんにちは。コメントをありがとうございます。

初めまして…かな?
一文字の「ゆ」というHNに見覚えがある気がして、過去ログ等を一応見てみましたが、見当たりませんでした。
もし過去にコメントやメールをいただいていたならすみません。

> 蹴りの鍛錬としての?意味については、もう一つ、高く安定した蹴りを出すには
> 体幹がしっかりしていないと無理で、ハラを鍛える、という意味もあるかと思っ
> ています。

そこは基本的な部分ですし、蹴りを稽古したことがある人ならみんな判っていることだろうと、わざわざ書きませんでした。
ただ、せっかくですからその線に沿ってちょっと補足がてら書いておきましょう。

確かに、片足を高く上げてもう一方の足で立つには、バランス感覚もさることながら体幹に添った筋肉や腹筋などによる支えが必要です。
しかしそれが出来れば、両足で立っているときの体幹がきちんと出来ているようになるのかと言えば、必ずしもそうではありません。
体をどう使うかをよく知らない初・中級者にとっては、柔軟性を養うこと、難度の高い姿勢を保つ稽古をすること、蹴り技を磨くこと、などは、バランス感覚や体幹や腹、トータル的な身体能力を高めることに繋がります。
空手の世界でも「蹴りを磨くと突きが変わる」などと言われますしね。
ここはゆさんのおっしゃる通りですし、僕もいちいち書かなかった部分です。
またそういう意味では、どんなことも、出来ないよりは出来る方がいいわけです。
しかし、
出来る方がいいという程度の意味で良さそうな稽古や方法というのは、他にもたくさんあり、すべてやっていたのではキリがありません。
なので僕の場合は、今さら蹴りに(高い蹴りが出来るようになることに)拘らないわけです。
ゆさんの年齢は判りませんが、中高年になっても高い蹴りができる人はたくさん居ますし、高い蹴りが出来るなら、それはそれで維持すればいいと思います。

> ただ、蹴りのすごい人というのは確かにいますし、蹴られる前提で稽古するのは
> 良いことだと思います。

見慣れておかなければいけませんしね。
これは記事中に書かなかったことですが、K君には、今後入って来るかも知れない人も含めてお互いにある程度は高い蹴りが出来るようになっておいて、蹴ってくる動作や軌跡を見慣れておくように、ということも言っています。
その際、あまりにお粗末な蹴りしか出来ないのでは、お互い見る稽古にもならないですしね(笑)

幾つか前の記事に書いた『リングの魂』動画の例もあるように、ハナから蹴りをなめていると、ああいう目にも遭いかねません。
当然ながら蹴りへの対処法は稽古しておかなければなりません。

ただ、堂々めぐりになってしまいそうですが、試合だと離れて立ったままバシバシ当て合いますが、本気なら多少ダメージを負ってでも足を取って転かしに来る場合がありますから、やはり蹴る方もそれなりの覚悟や想定は必要です。

> 自分の現在の所属団体では蹴りの稽古をほぼしないため、蹴られ慣れていない人
> と組手すると、簡単にカウンターの前蹴りが入ってしまいます(その人が弱いわ
> けではなく、慣れと意識の問題だと思います)。

いやいや。それは弱いということでしょう、失礼ながら。
その、慣れと意識は、組手や試合などを想定した感覚だと思います。
もちろん、さっきも書いたように、他流儀を想定した対処法や稽古はしなければいけませんが、相手が何をやっているかも判らず何をしてくるかも判らない場面では、そんなこと言ってられないでしょう。
初心者ならともかく、一定以上の腕前の者が「蹴りを見慣れていなかったから蹴りを喰らってしまった」なんてのは、おかしな話です。
それは「慣れ」やら「意識」やら云々ではなくて「未熟」と表現するべきことです。
まぁ、かく言う僕も100%喰らわないとは言い切れませんし、「不覚」ということもあるでしょうけどね。

あと、現実的なことを言えば、組手で前蹴りを入れられても、うずくまってしまうような強烈な蹴りを入れられたので無ければいいと思います。
組手だと寸止めして「ホラ、入ったよ」という感じに留めますが、実際に蹴った場合にどれほど威力ある蹴りを入れられたのかは、蹴った方も感じておかなければなりません(蹴りに限らずですが…)。
中国武術の用法などの動画を見ていると、手技にしろ足技にしろ、当たっても大して効きそうに無い感じのって多いですしね。

Posted by hide~☆ at 2013年07月07日 16:46

ご多忙中お返事有難うございます。
言わずもがなのことを書いてしまい、申し訳ございません。
ブログはずっと拝読しておりますが、コメントを書いたのは初めてだと思います。変なハンドルで書いてしまってすいません。
蹴りが入ってしまう人の問題は・・まぁ正直、その人はもうちょっと練習した方が良いかとは思います。ただ、その方は会の中では先輩であり、すべての局面で弱い訳ではないので、なんとも申し上げられません。
自分の所属団体は平均年齢が高く、ほとんどの人は何らかの武道経験者です。
そのため、自分も含め、いわゆる打撃系格闘技経験者であれば、今更練習しなくても普通の蹴りを捌くことくらいは出来るのですが、それ以外の出身や、ウチオンリーだと、不得意な方もいらっしゃいます。稽古法の問題もあるかと思うのですが、一練習生としてはどうこう言えるものでもありません。難しいところです。
その辺は、フルコン出身者などが積極的に蹴っていくことで、お互いのレベルを高められるのでは、と勝手に考えております。
逆に接触してから崩す技術などでは自分は全然かないませんので、勉強になっています。
(現在の所属団体は広義の?中国武術系で、やはり粘りつくような技術は上手だと思います)

Posted by ゆ at 2013年07月08日 18:00

>ゆさん

コメントは初めてでしたか。
では僕の勘違いですね。安心しました。

多忙云々は気にしないで下さい。
ブログは特定の誰かと話すのと違い、ある程度まとまった文章にしようと推敲するので、つい時間がかかったり、サボったりしがちですが、コメントのレスやメールは結構気楽に書いています。
返って筆が進む(キータッチが進む?)くらいです(笑)

> ただ、その方は会の中では先輩であり、すべての局面で弱い訳ではないので、な
> んとも申し上げられません。

なるほど。言わんとすることは解ります。
ただ“簡単に入る”ようなことは無いようにしなければですね、その人。

色んな武道出身者が居るというのは羨ましい環境ですね。
特に蹴りは、僕も見稽古がしたいです。

> その辺は、フルコン出身者などが積極的に蹴っていくことで、お互いのレベルを
> 高められるのでは、と勝手に考えております。

そこは難しいところですね…。
いわゆる表面的な技を用いて、お互いに出し合い試し合う、といった稽古は出来るでしょうが、それではルールを設定した組手稽古に傾倒してしまい、そういう面でこなれていくだけになりそうです。
本来は(理想論になるかも知れませんが)、相手が何をして来ようが自分の得意な技や動きで対応できなければなりませんし、目指すところは一方的に相手を斃すこと、相手に何もさせないこと、ですからね。。
だから例えば、合気道や柔術をやっている人が蹴りやタックルには慣れていないからとあたふたしてはいけないし、空手や拳法の人が腕を取られることを恐れて突き・蹴りを出せないようでもいけないわけです。

> (現在の所属団体は広義の?中国武術系で、やはり粘りつくような技術は上手だ
> と思います)

その「広義の」は解りにくいですね(笑)
ウチもまぁ、王樹金の内家三拳以外に幾つかの拳法や日本の古流武術などがあり、それらを総合して共通の理合いでまとめ上げていますが、やっていることはそう多くはありません。

粘り着くような技術って、どんなんでしょうね…。
いやまぁ、ウチにもあったことはありましたが、結局、自由な攻防の中では無理だろうということで、あまりそういう稽古はしなくなってしまいました。。(^^;

Posted by hide~☆ at 2013年07月08日 22:54

初めましてhideさん。ヤマトと申します。

中国南派武術、詠春拳とブルース・リーのジークンドーを独学で研究している身なのですが、私が思っていた通り、実戦で高い蹴りはほとんど不要なのですね。

格闘技で見るハイキックを見ていて「実際に効くのか?」という疑問がこの記事のおかげで少し解消できました。

私は自己鍛練だけしかしないのですが、その際(というよりも、格闘技団体が周りに無いし稽古仲間もいないから寂しくやるしかない)下段、中段、上段の蹴りをまんべんなく行いますが、実戦用の動きをするとなるとほとんど腹部を狙う中段を主軸に、膝潰しの下段をローキックのカウンター用に使います。頭部への上段は省いています。体勢を大きく崩す上に、打った後の隙がデカイので。

ここまで蹴りを大きく主張していますが、手技の方をメインとしています。中段でも下段でも体勢は崩れますからね。何より本当に戦うとなったら近い間合いで打ち合うことになるでしょうから。
…それに喧嘩したこと、何度もあるので蹴りを使う余裕がないのも経験済みです。当時小~中学校の出来事です。(大半は負けました)

長い文となってしまい、申し訳ありません。
それでは失礼しました。

Posted by ヤマト at 2013年09月28日 19:14

>ヤマトさん

こんにちは。初めまして。
コメントをありがとうございます。

高い蹴りが実戦でほとんど不要か、効くのかどうか、という点は、当流としては基本的には否定的な方ですが、しかし全否定というわけではありません。
記事本文でも書いていますが、蹴れるなら蹴ればいいのです。
つまり、本人がそれだけ自信があるなら、使えばいいってことです(笑)

また、少なくとも威力の面では、蹴りが得意な人のハイキックは相当なものですし、生半可な腕前で蹴りを見慣れていない人は、簡単に喰らってしまう場合もあります。
だから決してなめてはいけません。

それから足は腕よりずっと太いので、当然ながら力も質量も上。
スピードが乗って飛んできたハイキックを上手に裁けなかったときは、腕に結構なダメージを受けることがあります。
格下の人がなりやすいパターンです。

しかしやはり、相当自信が無ければ、蹴りは不用意に出すべきではないというのが、本来の考え方だと思います。
理由は記事本文の通りです。

ところで独学でやってらっしゃるとのことですが、もし武術自体を習ったことが無いのでしたら、多少でも習った上でやることをお薦めします。
最近は動画サイトなどで映像でも見られる時代になってはいますが、武術世界は(特に中国武術は)秘密主義なため、本や映像で見られるものを真似しても実際のところは身につかないだろうと思います。
武術・格闘技の道場やジムが近くに無いような地域の方でしたら、僕は個人的には中国武術をやることはお薦めしません。
打撃系がお好きなら、空手(なるべく伝統系)をかじった上で、中国武術を研究されるのがいいと思います。
空手と中国拳法は、似ているようで相容れないというように言われていた時代もありましたが、実際にはそれほど遠いものではありませんし、特に南派拳法とは立ち方や身法、手足の使い方も近いので、一応はベースとして成り立つと思います。
もちろん、詠春拳やジークンドーをやりたければ、それらをきちんと修得できる場で、まずはそれだけをやるのがいいに決まっていますが…。

> 膝潰しの下段をローキックのカウンター用に使います。

これは相手がローキックを放ってくるとき、軸足の膝を狙うということでしょうか?
だとして、それも有効だと思いますが、相手がローキックを放とうとするときは、予備動作として股下を少し開くので、金的が狙いやすくなります。
こちらの前足を蹴られる前に、その前足をちょっと上げるだけで金的にスムーズに入るわけです。
ルールがあれば出来ませんけどね(笑)

Posted by hide~☆ at 2013年09月28日 23:25

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