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太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

太極拳は貴人の拳!?

投稿日:2007年4月9日

太極拳は、皇帝も身につけていたとか、貴人の拳であるとか、よく言われている。
一見カッコイイ。
この他にも太極拳の特徴として、「力は要らない」「女性でも大の男を倒せる」「老人になっても衰えない」などなど、魅力的な言葉が並んでいる。

しかし、本当にそうだろうか?

元々、陳家溝で行われていた村落自衛のための武術が元であるならば、農家など毎日きつい野良仕事をしていた人たちの間で伝承されてきたわけで、最初から体を鍛えもせず力も要らないような拳法だったのかどうか…。

昔、松田隆智さんが陳家太極拳を紹介した際には“剛柔相済”ということが書かれてあったのに、現在普及している大方の太極拳で、力は要らないとか、鍛えなくていいなどと言うのは矛盾しないのだろうか…!?
陳家と、楊家以降の太極拳は別物という人も居るようだが、それならば、楊家以降の太極拳は、それで本当に武術として成り立つのだろうか…!?

太極拳と、我が国の合気道は、よく似ていると言われる。
合気道の場合も同様で、派や師範によってはまったく同じことを宣伝文句(?)にしている。
しかし同じ合気道でありながら、別の派や師範によっては、
「力も必要」
と、力をつける鍛錬を行い、素振り用の重い木刀を振ったりする。
では鍛える派の合気道は力任せなのかといえば、そうではあるまい。
また、空手も、昔から中国拳法の解説書では力の権化のような扱いを受けてきたけど、熟練して受け流すような受け技を使い、動きが柔らかくなる人も居ると聞く。
要は、最初から柔を目指そうとするのと、剛を経て柔に至るのと、どちらが武術として真っ当なのか、ということだ。

太極拳は万人向けだと言われるが、それは健康法として考えればだ。
ひたすら柔を求めて、何年も経ってなかなか強くなれない人が多いことを思えば、武術としては万人向けと言い難いのではないか…?

…で。
昔の武術家がお金持ちや貴人に拳法を教える際、厳しい鍛錬を強いることができただろうか?
また、楊家以降の太極拳は、もっぱら知識階級の人たちの間で発達していったと言われている。
そのことで一層、拳理が発展していった部分もあるだろうが、一方、お金持ちや貴人に伝えられる際には、厳しい部分を省いたのかも知れない。。
普段、誰かに守ってもらえるような人は、そもそも拳法を身につける必要が無い。
それでも、万全とは言えないから、咄嗟の場合に最低限は危険を回避できるような術を身につけておくに越したことはない。
だから、害意のある者ととことんやり合って撃退するのではなく、危険回避の術としての最低限を、素養の一つとして身につけておけばいいという理屈だったのかも知れない。
もし、そんなワケでお行儀のいい修練法になってしまったのだとしたら、まぁ、確かに、貴人の拳なのだろう。。
そして、老若男女の健康法として普及したわけだが、自重を使ってゆっくり鍛えるような方法では、短期間に強くなれないのは当然だと思う。

だからやはり、武術としての太極拳では、もっと体を鍛えるはずではないだろうか。。

前に、誰かのブログで、その人は陳式を中国人に学んでいたのだが、師匠が使っている鍛錬用具を写真で紹介していた。
沖縄空手のような鍛錬用具やバーベルなどがアップされていた。
…まー、もちろん個人的な意見に過ぎないのだが、僕的には、この方が真っ当だろうと思っている。

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