中国拳法、武術、格闘技など、徒然気ままに…

太極拳ってど〜よ!?

鍛志会

中国武術の道場・教室に思うこと

投稿日:2012年9月13日

先日、某団体の道場で太極拳を1年やっているというK君が鍛試会の面談・体験に来てくれた。
現在、当会のメンバーはH君1人だけだが、間の悪いことにH君は職場での残業が続いていて、8月末に一度来たきり休んだままだ。
(現時点で判っている予定では、今週末には来ることになっている)
なのでK君とは、稽古日ではないが9月10日(月)に約束して、会った。
その日の詳しいことはここでは書かないけれども、ただ、K君は1年もやっているというのに太極拳の型と基本的な推手を1つ知っている程度で、僕は驚いてしまった。
これは決してK君が悪いわけではなく、その団体の教授法に問題があるのだと思う。

昔から中国拳法の教授法として「基本を○年」だとか「この型だけで3年」だとか言うところが多かったが、未だにそういうことをやっているようだ。
K君が習っているのと同じ団体の話で、上級者を交えて皆で形意拳の三体式による站椿をやる際、太極拳しか習っていない者は代わりに斜飛勢の完成動作の姿勢をさせられるという話を聞いたことがある。
僕としては、
(何で三体式を教えてやらないんだろう?)
…と、不思議でしょーがない。
いやまぁ、実はウチの先生たちが元居た団体でも、形意拳や八卦掌は高級拳法扱いされていて、当時は僕らも先生から値打ちこいた態度を取られて、なかなか教えてもらえなかったものだ。
そして当時、やはり同じようなことをやらされた記憶がある。
しかしそれは30年も前の話だ。
中国拳法の良いところは他の武術や格闘技に取り入れられつつも、化けの皮も剥がれて、基本的な型や一般的に見られる表演型などの有用性は疑問視されてきているというのに、未だにそんな風に値打ちこいてどうするんだろう…。
いつも言うことだけれど、少なくとも武術として習いに来ている者に対しては、きちんと武術としての稽古をさせてやり、半年なら半年、1年なら1年、やったなりのことが身についていなければ、意味がないだろう。
…つーか、、
みんなで三体式站椿やるってのもどうかと思ったりもするのだけど。。
とにかく、そんなちょっとのことまで値打ちこいてなかなか教えないという体質。
そこでおかしな幻想を抱いたまま指導者の言うことを鵜呑みにして習っている人たち。
中国武術をやっている人が奇異な目で見られるのも仕方が無い気がする。

もうずいぶん前のことだが。

同じ系統の太極拳をやっているこの団体の、本部で習っているという人とネット上で交流していたときのこと。
当時、その人のキャリアは4~5年くらいだったろうか。。
僕はその人より上とは言っても、団体も違うのだから、先輩風を吹かせないように配慮しながら話していたのだが、
「太極拳が幾ら力が要らないと言っても、やはり力は要りますよね」
と言ったら、ものすごい反発を招いてしまったことがある。
(このブログでも過去に触れたことがあると思う)
要約すれば、

「太極拳は力を抜くことにこそ意味があるのです!」
「私の師匠が嘘を言っていると言うのですか!」

--といった感じだ。
もちろん力を抜くことにも意味はある。
しかしその先にあるものを解っているわけでも無いのに、そんな風に反発してみたところで、本当にその答えはそのまま続けていて得られるのだろうか?

また、これも同じ団体の、別の人の話だが、その人は当時キャリアが3年くらいで、あるとき稽古で剣か刀の型を習って、数時間(あくまで型の上でだが)振り続けていたら、翌日以降大変な筋肉痛に見舞われてしまったそうだ。
振っていたのは木製のもので、どんなものかを聞いてネットで売られているものを調べてみたら、450g前後のものだったと思う。
つまり剣道の竹刀程度の重さなわけだ。
それを、片手とは言え、型の中でゆっくり振るうだけなのに、予想外の筋肉痛になって悶え苦しんだとしたら、
「普段どんだけ運動不足やねん?」
って話だ。
それなら表演武術をやっている人の方がずっとマシだろう。
そんな体力の人が力を否定して、力じゃない武術だけを追い求めて、上からはなかなか教えてもらえなくて、一体どのように変わっていけるというのだろうか…。。
またその人は、
「お恥ずかしい話ですが、もし良かったら教えてもらえませんか。太極拳で言うところの“肘”ですが、正宗太極拳における肘打ちは型の中のどこに含まれるのでしょうか?」
と聞いてきたことがある。
僕は、
(えーっ! 3年もやっててそんなことも知らないの!?)
と内心驚いてしまった。
説明が面倒なので今詳しくは書かないが、正宗太極拳における肘は、他の武術・格闘技でよく見かけられるように腕を深く折り曲げて肘を尖らせた状態で使うのではなく、くの字より広角なくらいの曲げ加減で使う。
型の中では随所にそれを使った肘打ち動作が見られるので、同じ太極拳をやっていて知らない人も、この文章を見て型を思い浮かべてみれば、それだけでも「あっ!」と幾つか気がつくはずだ。

まー別にこの団体に対してことさらどうこう思っているわけではないのだが、一般的な話として、シブチン具合が尋常じゃない気がしてしまう。
いやまぁ、この世界、そんなところの方が未だに多いのかも知れないのだけれど。。

この団体でなくても、こういうことが思い当たる人は、一度立ち止まって考える材料にでもしてもらえれば、僕も苦いことを書いている甲斐があるというものなのだが。。

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