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鍛志会

年末年始の稽古とH君の退会

投稿日:2017年1月27日

先週末、H君が退会した。というか、まあ、僕が切ったかたちなのだが。
H君がらみのことは今までにもこのブログ上で書いているので、一応、顛末を書いておくことにする。

年末に焼肉屋で忘年会をやった記事を前にアップしたが、そのあと、H君はずっと稽古を休んでいた。
実はこのときの精算が済んでいなくて、H君が放ったままにしていたので、僕はちょっとイライラが溜まっていた。
そしてずる休みっぽい休み方をずっとしていたので、やめるならやめるでいいから、はっきりしてもらいたいと思っていた。

まず、焼肉代については、行きつけの安い店なので、一人5、6千円を想定していたが、ひとまず3人で5千円ずつ、計1万5千円を用意して、足りない分は幹事が立て替えて、あとで精算しようということになっていた。
僕はその幹事をH君に頼んだ。
オーバーするとしても数千円くらいだから、足が出た分は立て替えておいて欲しい、その分のお金を持ってくるように、と、言い含めてあった。

そして事前に、Iさんが、
「足が出た場合は私が出します」
と言ってくれたのだが、僕はそれを断った。
その後も、その話になる度に自分が出すというので、僕は、それは筋違いだとIさんに諭した。
僕は、こういう飲み会は、人数も少ないことだし、ひとまずみんなで公平に出し合うようにしようと言ってあった。
これが僕が習っていた頃なら、例えばT先生の分は全部僕が出していたし、S先生の分はS先生のお弟子さんたちと出し合っていた。
けれど、二人ともまだ入ったばかりだし、二人に僕の分を出してもらうわけにもいかない。だから3人で割り勘にしようと言ったわけだ。
まあ、Iさんの好意に甘えて、千円や二千円くらいなら出してもらってもいいのだが、それ以上、一人だけに多く負担してもらうのは良くない。
それに、
割り勘の趣旨は、“定例行事の飲み会だから”――ということだ。
もしIさんが僕を接待してくれるというのなら、それはそれでご馳走になるし、また、Iさんが先輩風を吹かせてH君に奢りたいなら、それはそれで奢ればいい。
月謝とは別に何かしてもらったなら、僕もお返しに、何か教えるなり何なりするかも知れない。
けれど「割り勘で」と僕が言っているときに、Iさんが、たとえ善意からであろうと我を通したところで意味があるまい。
それを再三言わせるものだから、「飲み込みが悪い!」とIさんにも小言を言った。

で、忘年会当日(昨年12月10日(土))。
僕が幹事をIさんでなくH君に頼んだのは、早くもH君の休みが目立ち始めていて、続ける気があるのかどうかわからなくなってきていたので、少し責任を持たせて、ひとまず年内にもう一度は来るように促すためだった。
そのときにH君の気持ちを聞いて、対応を決めようと思っていた。

精算の段になって、2万1千幾らか。結果的に6千円以上の足が出た。
行きのタクシー代と合わせて、オーバー分が7千円ちょっと。
「じゃ、H君、立て替えといて」
するとH君は余分なお金が4千円ほどしか無いと言う。
(…………)
僕は内心頭を抱える思いだった。だが僕が立て替える場面ではないだろう。それでひとまずIさんに立て替えてもらった。

次の週、H君は予め、「出勤日なので来られないかも知れません」とは言っていたのだが、やはり稽古を休んだ。
そのまた次の週は、クリスマスイブ。
「昼に食事会が入ったので、遅くなっても行けそうだったら連絡します」
という連絡があった。
案の定、休んで、年末はそのまま来ず終い。

僕は、ひとまず今の稽古日である土曜日に来られないときは、別の日に来てもいいと言ってあった。もちろん僕の方も都合が合えば、だが……。
画像の表は稽古出席表だ。この表にあるように、Iさんは10月8日に入門、H君は10月15日に再入門なわけだが、H君は年内11回の稽古中6回休みで、半分以上来ていない。
ちなみにIさんは、九州の実家でお父さんが病床に伏せっていて、大阪と実家を行き来するので休まなければならないときがあると言っていて、その件で3回休んだが、それでも12回中3回だ。
H君は、一ヶ月の内2回は土曜日も出勤になるそうで、初稽古の日には遅れてやって来たが、それ以降、出勤日の土曜日に稽古に来たことは無い。
つまり、遅れてでも来ようとするのでも無いし、代わりの日に来ようとするのでも無い。
(一体、何のために戻ってきて、何がしたいんだ?)
僕としては、そんな気になってしまった。

それから、年末の稽古中に、Iさんがおかしなことをしたものだから、そのことでもイラついて、ちょっと怒った。
細かい説明をすると長くなるから割愛するが、ある意味非常識なことだ。
しかも本人、怒られても、どうしてなのか自覚が無いらしい。
まあ、そのときは激怒するほどではなかったが、もし今後同じようなことを繰り返しされたら、反射的に引っ叩いてしまうかも知れない。
このことは、Iさんが続けるつもりがあるなら、もう一度ちゃんと注意しておかなければならないと思っている。

そんなこんながあったわけだが、忘年会のとき、会話の中でたまたま二人が12月末の生まれで、奇遇にも同じ誕生日だということが判った。
年明けの第1回目の稽古は、Iさんが会社の都合で8日(日)にして欲しいとのことだったが、H君もそれに合わせて同じ日に、と言ってきた。
僕は何となく、その日に3人揃わないんじゃないかという予感がしていたのだが、年末に誕生日を聞いてしまったことだし、今のところ2人だけだから、一度くらいは祝ってやろうと、プレゼントを用意してあった。
また、年明け最初の日は稽古後にみんなでちょっと飲もうと思って、4日に食材を買ってあった。
けれど年明け早々、Iさんのお父さんが亡くなったそうで、
「今、実家に帰っています。しばらく休みます」
という連絡が、5日に入った。
あとはH君だが、たぶん来ないだろうなあ、と思いつつも、7日の晩、前にH君が会社の旅行のお土産にくれた八丁味噌を使って、どて焼きとおでんの合いの子のような料理を作った。
味噌おでんと言うよりは、“どて焼き風おでん”といった感じだ。
元々、Iさんの分も想定して食材を買ってあったし、加減してもまた二度、三度作るのは面倒なので、全部使って、結構な量になった。
しかしやっぱりH君は休み。
連絡をくれたH君に、僕は、
「用意しているものもあるので、なるべく来て欲しい」
と言ったのだが、結局H君は「来れない」とのことだった。
そしてH君は、1月14日も出勤なので、次は21日に、とのことだった。
僕は、H君の一方的な連絡の仕方や、焼肉の精算のことはまったく気にしていない感じなのがちょっと癇に障ったので、
「精算の件があるから、なるべく早く、近いうちに一度来てくれ」
と言った。
それで、うだうだ言う返事が来たので、
「やる気がないのならやめたらどうだ?」
と伝えた。
しかし本人、やる気はあるとのことだった。
それでとにかく21日まで待つことにした。

で、当日、21日(土)。
夕方5時になっても来ないので、メールしてみたら、「今からバスに乗るところです」とのことだった。
けれどいつもなら着く頃合いになってもなかなか来ないので、どこのバス停からだったんだ? と、またイライラしていたら、やっとH君到着。

僕はもう、H君のことは切る方向で考えていた。
だがとりあえず、まだ続ける気があるのかを聞いた。するとH君。
「実はこれから夜勤が増えそうなんです。そしたらまた来られない日が増えそうで、ご迷惑をかけるといけないと思いますので……」
というような、うんたらかんたら。……まあ、言いそうなことだった。
僕は、がっかり感もあったが、想定していたことなので、
「じゃあ、やめるということで話をしよう。やめるのはやめるで構わない。思ったより続いた気もするしな。ただ、ちゃんと腹を割って話をしよう」
と言って、正直に話すよう促した。
そこからのやりとりは省くが、とにかく、今までの休みがずる休みであったことは、本人も認めた。
ただ、ちょっと意外だったのは、少々病的とも言える部分に原因があることだった。

H君は、大人しい性格だが、直に話していると実に素直な受け答えをする子だし、会話も大体はきちんと理解した返し方をする。その意味では、今まで来た人の中で一番かも知れない。
ただ、それにしては行動がおかし過ぎるし、嘘と判るような嘘をつく。
でもそれも、この日の話で合点がいった。
要するにこの子は引きこもり気質なのだ。どこかへ出て行くのに物凄いエネルギーを要するような。
初めて会ったときには大型バイクに乗って来たし、その後、愚図なところや親に甘やかされているところは見て取れたが、そんな神経質な部分に原因があるとは、あまり思わなかった。
僕は、単純に、きつい稽古が嫌なのかと思っていた。
それで、H君にはかなり加減をしていたし、彼を気遣って、
「どうや? 続けられそうか?」
と何度も尋ねたのだが、H君は、
「やってみて楽しいんで、続けたいです」
と答えていた。
だから、そんなことを言っていて何で休むんだ? と思っていた。
……まあ、彼は彼なりに、自分を叱咤して、弱い自分を変えたいという気持ちもあったのだろう。
それで僕のところに戻ってきてはみたものの、難しかったのだろう。

本当に病気と言えるレベルかどうかはわからないが、とにかく僕にはどうしようもない。結局、そのままやめてもらうことにした。

一応、プレゼントとして用意してあったものも渡した。
Bluetoothの無線式ヘッドホンだった。
「何だか悪いです。先生にこんなにしてもらって、本当に失礼なことをしてしまって……」
と、H君は受け取るのも申し訳無さそうにしていたが、受け取ってもらえなくても無駄になってしまうだけなので、もらっておけ、と言って渡した。

あと、H君は1月分の月謝と忘年会の精算代を用意して来たが、僕は月謝はいいと言って、精算代はH君の分として2千円を預かった。
月謝については、回数に関係なく“1ヶ月分”ということにしている。
だから、1ヶ月まるまる休んだとしても、在籍を続けるならその分も月謝を払ってもらうという説明を、最初にしてある。
だが、受け取るのも面倒な感じがして、負けてやることにした。
僕がH君なら、それでも払おうとするだろうが、まあ、それも別にいい。

あとは世間話やら何やら、お茶を飲みながら雑談。
帰りは、僕もコンビニに行くついでがあったので、H君をバス停まで送っていった。
その途中、H君は僕に、
「先生、牡蠣は好きですか? アレルギー等はありませんか?」
と聞いてきた。
「牡蠣は好きだし、アレルギーとかも無いよ。何で?」
「梅田にオイスターバーがありまして。夏にボーナスが入ったら、先生にご馳走しようかと思いまして……」
「そうか。そりゃどうも。まあ、また連絡でもくれよ」

二日後、H君から携帯宛にお礼のメールが来た。
僕はガラケーを使っていて、携帯での返信が苦手なので、普段からメールは基本的にPCのアドレス宛に送ってくれと言ってあったのだが……。
それでPCから彼の携帯宛に返事を送ったが、たぶん届いているだろう。
ちなみに牡蠣の件は、夏は時期的なこともあるので、冬になるかも知れないと書いてあった。
僕は、牡蠣のことはあまり気にとめなくていい、また僕のことを思い出すことがあったら、そしてそういうときにそれに合う季節だったら連絡をくれよ、と書いておいた。
あと、本格的な鬱などになってしまわないうちに、一度専門医に相談してみたらどうかとアドバイスしておいた。

それから、Iさんからの、その後の連絡は、まだ無い。
まあ、事情も事情だし、放ったままやめるようなことは無いと思うが、その後の連絡がまったく無いのはどうかと思っている。
Iさんは何かにつけ(例えばそれが善意からである場合も)一方的だったりするので、そういうところは今までにも注意してきたのだが、どうしてこうも小言を言いたくなる人しか来ないのかな……という気がしてしまう。

そんなわけで年明け以降は、今のところ当会の稽古はお休み中である。

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