ずいぶん経っていて何だけど、前記事『20代前半の喧嘩』(20代前半の喧嘩 Part1、20代前半の喧嘩 Part2)について、少し補足しておこう。
Part2をアップして間もなく、叔父弟子のTさんから以下のようなご指摘を受けた。
「hideくん、判ってるとは思うけど、ブログの中で書いていた、相手に触れに行くっちゅうキミの戦法な、あれ暴行になるで?」
改めて引用して説明すると、
> Kは当然、喧嘩腰で言い返してきたので、
> 「やるならやったるわ! かかって来いアホウ!」
> と、胸の当たりをドンと押した。
---の部分だ。
これ以外にも過去記事で、若い頃の僕の戦法として、何度か書いた。
Tさんがおっしゃるのは、つまり、相手の肩や胸を押したり、あるいは襟首を掴んでも、それは手を出したことになり、暴行罪になる、ということだ。
ただ、喧嘩を売られたときは、対応が難しい。。
喧嘩を売ってくる相手は、すぐには手を出さずに、顔を近づけて威嚇してくることが多い。
まぁ…様子見の意味もあれば、度胸試しの意味もあるだろう。
子供の頃の喧嘩上手なヤツらなら、近いとぶん殴りにくいから、そうやって手足を封じてパチキ(頭突き)を喰らわす戦法だった。
もちろんパチキ勝負になってかち合えば、そこからは乱闘になるわけだ。
しかし大人になると、
同じように近づいても、まず手は出さず、言葉や態度で威嚇して、相手に手を出させようという意図になってくる。
そこで、僕のように間近な相手を警戒して押し返したとしたら、例えそれが肩に手をかけた程度でも、
「お、手ぇ出しやがったな!」
と、なる。
とにかく相手に先に触れたら暴行になる可能性を知っているからだ。
みみっちく小ずるいが、それが現・日本社会のルールなのだ。
(参考記事:2007年05月05日『パチキ』)
しかし、ただ後手に回っていては、本当にボコボコにされかねない。
そんな事件もざらにある。
Tさんのご指摘は、もちろん今では一応心得ているのだけれど、若い頃は、
「相手が喧嘩を売ってきている以上、そんなこと関係あるか!」
としか思っていなかった。
…いや、基本は今でもそうだ。。(^^;
もし抱きつかれるくらい近距離で対峙したら、掴まれたとき相手の方が力が強ければ咄嗟に振り解くのが困難だし、ナイフを使われたら逃れられない。
それを警戒して、一定以上近づくのを許さず押し返したからと言って、それが暴行になるだろうか?
Tさんは法律に詳しい方なので少し質問させていただいたのだが、そこはやはりグレーで、判断・対応が難しいとのことだった。
ただ僕自身は、これがもし暴行になるとしたら、それでも構わないと思っている。
顔見知りの者と口論から喧嘩に発展しそうになったとかなら別だが、相手が見ず知らずの他人なら、自分の身は自分で護るしかないからだ。
とは言え、最初に戻って、前記事のKとの喧嘩で言えば、相手をドンと押した時点で僕の暴行が成立する、というのは、Tさんのご指摘の通りだ。
これについては後の経験もあるので、また改めて書くつもりだったのだけど、ともかく、手を出すということについて、日本には結構厳しい(一部理不尽とも取れるが…)法律があるということは、踏まえておいてもらいたい。