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太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

亀田スタイル

投稿日:2007年10月22日

実はこの前の記事『内藤大助×亀田大毅』をアップする前から高校時代の話の続きを書いていたのだけど、まだ推敲している部分があって編集中だ。
ひとまずタイムリーなネタから。

内藤・亀田の件は、先週、亀田大毅が内藤に謝罪したことで終息しつつある。
亀田家についての批判も、少なくとも報道の雰囲気的には、
「本人にとってもいい薬になっただろうし、まだ若くて先もあるから頑張って欲しい」
というような感じになりつつあると思う。
(ネット上でのバッシングはまだまだ続きそうだけど…?)

ついでだが、亀田家がTBSやデイリースポーツ紙に持ち上げられる前、僕の記憶では、大阪では関西テレビ(フジテレビ系列)が先に取り上げていたように思う。
夕方6時からの全国ニュースのあと、大阪の放送は関西ローカルのニュース番組に移行するのだが、その特集コーナーで、
“ユニークなトレーニングをやっているガンコ親父と息子3兄弟”
といったような感じで映像が流れていた。
もちろんTBS系列とどっちが先だったかはよくわからない。
何年前だったかよく憶えていないが、たぶん、長男の興毅もまだ15~16歳くらいだったのではないだろうか。
当時は、面白いトレーニングをやっているなぁと思ったし、中にはちょっと漫画からの影響っぽい練習方法もあったけど、それが返って興味をそそられた。
また、亀田家の住まいは僕が大阪に来て育ったところから近かったので、親近感も湧いた。

しかしその後、テレビに取り上げられることが増えていくにつれ、僕はあまりいい印象では見られなくなっていった。
その理由はいちいち挙げるまでもないだろう。
一部には亀田一家の態度や言動を“作られた演出”だという声もあるが、仮にそうでも、すべてがそうとは言えないと思う。
やはり元々の彼らのキャラクターがあって、それを面白がって増長させ、また本人たちの勘違いもあってエスカレートしていったと考える方が自然ではないだろうか。

ただ、ちょっと気になったのが、先週の会見で、記者が、
「今後も亀田スタイルを続けるのか」
という質問をぶつけたとき、亀田親父は
「続ける」
と答えたのだけど、報道では、ああいう態度・言動・行動のスタイルを変えないという解釈になっていたようだ。
僕的には、記者は、内藤に亀田のボクシングが通じなかったことで、今後もそのボクシングスタイルを続けるのかと聞いたと思ったんだけど…。
あまりテレビに集中していなくて、その後は断片的な映像が流れているのしか見ていないので自信がないのだけど、どうだったのかなあ?
…まぁそれはいいとして。
ともかく僕は、ボクシングとしての亀田スタイルについてちょっと書いてみる。

まず兄の興毅がプロになってからの試合を見たとき、ビッグマウスの割になかなか慎重なボクシングだなぁと思った。
ガードを固くしての前傾姿勢が妙に印象に残ったし、それでいて、ベタ足で相手を圧し、ハードパンチを叩き込む狙いなのは、いわゆるピーカブーの変形だと思った。
ピーカブーとは「いない、いない、ばあ」の意味で、両手で顔を覆っている構え方からこの名が付いたらしい。
マイク・タイソンが得意としたことでも有名だ。
もっとも、タイソンはもっと真っ直ぐに立っていて、上体を揺らす防御テクニックやフットワークも駆使していたが、亀田の場合は極端な前傾姿勢のため、あまり体や足が動かず、ただ威嚇して狙い澄ませているだけにしか見えないところが多い。
弟の大毅もやはり同じで、結局これが“亀田スタイル”ということだろう。

またこれは、あとで知ったが、
“クラウチングスタイル”という呼び名があるそうだ。

彼らにしてみれば、ハードパンチ養成のため筋トレに励んできたわけだし、パンチに自信があればこそインファイトに持ち込みたいが、前に出るということは当然自分にもリスクが伴うので、顔面をしっかりガードし、前傾をとることで腹も打たれにくいという理屈なのだろう。
けれど、あの姿勢では結果的に防御優先になってしまう。
ボクサーによって得意な構えや距離は違うだろうが、巧みな選手なら突破口を開くために色々な手を使うのに、亀田スタイルは一つの戦法にしがみついている部分が大に思えてしまう。
それで結局、内藤のような老練な選手には通じなかったのだろう。

見ている側からすれば、何と言ってもボクシングの醍醐味はKO決着だが、テクニックのある実力が近い者同士がやれば、一発KOなんてなかなか出ないし、まして、どちらかが防戦を意識すれば壮絶な打ち合いになどならない。
それなら、洗練された近代ボクシングのテクニックで、ヒット・アンド・アウェイのアウトボクシングをやっている方が返って面白い。

また、一見ケンカボクシングのように見える亀田の戦法も、実際のケンカではあまり上策とは言えないだろう。
もちろんルールあるスポーツであるボクシングを前提としたやり方なので、その不備な点をあげつらうのは不毛だと思うが、このブログは武術をテーマとしているので、あえて幾つか指摘してみる。
まず顔の近くで拳を構えていたら、構えの上から叩かれたときに自分の拳でダメージを受けてしまう危険がある。
当然ながらこれは、グローブによる防御が前提になっている。
また、あまり前屈みになっていると、蹴りを避けにくいし、引きずり倒される危険も高くなる。
フットワークの面でも、最初から前足にあまり体重がかかっている状態では動きにくいだろう。
何よりも、あそこまで意図が明確な構えで、それ以外の対応力を欠いていたら、相手につけ込まれる隙を与えやすいのではないだろうか…。
ボクシングのルール範囲に戻って言っても、やはり課題が多い気がする。

かと言って、これから父親の史郎氏から離れ、ボクシングスタイルを変えようとした場合、スランプに陥ってしまうことも考えられる。
報道にもあるように、まだまだ若いし真価を問われるのはこれからだ。
…で。
これまたついでながら、根は素直だとか真面目だとか言われていることが本当なら、あまりワルぶっていて本当に悪い仲間が増えてしまわないうちに、真摯にボクシングに打ち込んでもらいたいものだが…。。

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