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太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

2つの突き Part 4

投稿日:2008年5月17日

今回の経験はどちらもつまらない喧嘩話で、決して自慢にならない。
相手は特に強くもなく、はっきり言って僕の方が意地の悪さで一枚上だったし、喧嘩の経緯も誉められたものではない。
細かく書いたのは、そのときの体験をなるべく僕の感覚に近いかたちで想像してもらうためで、武勇伝のつもりではないので、念のため。
(※よい子は決して真似しないでね…(へ_へ;))

まーしかし、、
一発で戦闘不能にしたという意味では印象的だった。
僕の中では貴重な体験だったと思ってる。
特に2つ目の喧嘩では、当たった感触がほとんど無かったにも関わらず相手が波打つように崩れ落ちて、びっくりした。
何せ、とんでもないことをしたんじゃないかと一瞬パニックになってしまったほどだ…。
そして実は、もう一つ気になったことがあった。
それは翌日以降、筋肉痛になったことだ。
特に利き側である左。
太股、脇腹、背中、肩、腕、下腹、腹筋。。
たった一発。
そのあと階段をちょっと駆け上がっただけなのに。
この頃、練習をサボり気味ではあったが、これほどの筋肉痛は異常だった。
それに1つ目の喧嘩のときは筋肉痛にはなっていない。
(何が違うんだろう…?)
考えるきっかけになった。

筋肉痛は、少なくともその時点で僕が体得していた突きの、力の伝達経路と思われる各所に大体沿っていた。
それぞれの部位に、瞬間的に大きな負荷がかかったためと考えられるだろう。
皮肉にも練習をサボり気味だったことでそれがしっかりと現れ、これによって打撃に必要な筋肉を改めて認識した感じになった。
そして、筋肉に負荷がかかるということは、力を使っていないようでいて力を使っているということであり、
「やはり筋肉は鍛えておくべきだ」
と思うようになった。

では何故、1つ目の喧嘩では筋肉痛にならなかったのだろうか?
あれこれと思い返した。。
どちらもカウンター気味の一撃には違いなかった。
それなのに、1つ目は充分な手応えがあり、2つ目はほとんど感触がなかった。
にも関わらず2つ目の方が筋肉痛…。

思うに、
1つ目は充分に体重が乗った突きだったからではないか…?
向かい合っていたし、相手が出て来るのに合わせてこちらも前に出て体重を乗せながら突いていたと思う。
言うなれば自分の体重を拳を通して投げつけるような。。
相手は充分に衝撃をもらってくれた気がする。
2つ目は、振り返るようなかたちだったため、後ろ足を踏み締めて突いていたと思う。
強いて言えば、当たった瞬間は、地面と相手(顔面)との間で突っ張ったようなかたちになっていたのではないだろうか。
そう考えれば、筋肉に急激な負荷がかかったことも解る気がする。
だが、その方が感触が無いというのは、よくわからない。
僕の想像では、相手からすれば不意に当たったような格好で、例えれば、余所見をしていて何かにぶつかったとき、足元を失ったようにひっくり返ってしまう感じに似ているかも知れないと思ってる。
つまり本能的に相手の体が無意識に自己防衛して、一瞬力が抜けたのではないか…?
だがそれでも衝撃を逃がしきれずに、波打つような崩れ方をしたのではないだろうか…。。

この2つの突きの話をすると、大抵の人は、
「2つ目の方が効いている」
と言うのだが、僕自身の実感としては、どちらも効いていたと思う。
…というより、
もしかしたら2つ目は失敗だったのかも知れない。
不意の衝撃に対して、相手の体が本能的に防衛する動きを取ったとしても、まったく追いつかないほどの突きであったら、それこそ本当にただでは済まなかった気がする。
そういう意味では2つ目の方が、“効くはずの突き”ではあったかも知れない。
但し、
相手が僕より大きくて、もっと鍛えられた体だった場合にも、同じことが言えるかどうかは、わからないが。。

ところで。
そもそもこの2つの喧嘩で用いたのは、“突き”だったのだろうか?
思い返してみると、少なくとも型通りの突きではなかった。
ただコブシを握って相手の顔面めがけて出しただけだ。
そこには「Part 1」で書いたような“突き”のイメージは無かったと思う。
だからこそ僕は未熟とも言える。
しかし考えてみれば、僕が「Part 1」で定義していた突きなんて、不自然で窮屈だ。
仮に本当に槍の操法から突き技が生まれたとしても、実際、腕は槍ではない。
もしナイフで突き刺すとしたら、「Part 1」で書いたように腕全体を固定して突くような突き方をするだろうか?
そんなことをあれこれ考えると、腕を槍になぞらえて当てると考えるのは、どうも僕の誤解で、
「槍を使うときと同じように腕を使う」
というのが正解ではないか?…と思えてきた。
腕は腕の機能を生かして使うべきだからだ。
ただ、体の使い方として、力が入る姿勢というのもあるわけだから、身法上のお約束が例え窮屈でも、それを実際の攻防で活かせるよう工夫するのも不可欠なことだ。

…で。
“突き”と“パンチ”だが、結局、区別は無くなってしまった。
そんな定義は意味をなさない。
とにかく、相手が人間であれば誰であれ、“当たれば効く”突きというものを身につけたいものだが…。。

“2つの突き”については、中途半端ながらここまで。
これに関連した話はまだあるので、また改めて。。

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