中国拳法、武術、格闘技など、徒然気ままに…

太極拳ってど〜よ!?

徒然エッセイ

鼻骨折 (1/2)

投稿日:2008年1月4日

高校3年生の2学期も終わりに近づくと、みんな就職や進学のことでピリピリする。
そんな折、学食で騒ぎがあった。
校内に救急車が入って来たので、
「何や何や!?」
と、野次馬たちがどよめき立って集まっていった。
僕はあまり関心が無く、誰かが貧血で倒れたか何かだろうという程度に思っていた。
その後間もなく、
教室で例のS中グループの連中が噂していた。
普通科の喧嘩が強くて名の通ったヤツが、食堂で誰かにカラんで逆にやられてしまったそうだ。
「あいつがやられるとは。相手はどんなヤツや?」
と口々に言い合っていたが、誰も相手のことを判らないという。
…まぁ、僕には関係ない。
もう少しで卒業なので、それまで平穏に過ごせればいい。

3年生になってから、僕は漫画研究部に出入りするようになった。
実は1年生のときには演劇部に入っていたのだが、人間関係がうまくいかずやめてしまい、それ以降はクラブ活動をしていなかった。
運動系のクラブに空手があれば入っていたと思うが、残念ながら無かったし、それ以外の武道系は、剣道、柔道、日拳だけだった。

で、漫研部…。
漫画は元々好きだし自分でも描いていたのだが、当時は今のようなアニメ同人誌活動が流行り始めた頃で、僕はちょっとそのノリにはついていけなかった。
“おたく”という言葉はまだ無かった気がするが、とにかく、アニメ系どっぷりな人たちが急増し始めた頃なので、漫研もそんな感じに思えて、敷居が高かった。

…とは言え、僕もアニメはよく観ていた方だ。
僕がつき合っていた女の子(以後“Tちゃん”とする)もアニメ大好き少女で、その影響を受けてなおさらよく観るようになった。
また、Tちゃんは本格的に印刷された同人誌を出しているサークルにも参加していた。
僕はと言うと、子供の頃に読んだ手塚治虫や石森章太郎(石ノ森章太郎)の漫画入門書にあったような、ずいぶん昔の感覚のままでいた。
肉筆の回覧誌「墨汁一滴」の世界だ。
(何のことかわからない人は、適当にスルーするかネット検索でもして下さい(笑))
まぁ、コピー機によるコピー誌くらいは考えていたが、親しい仲間と人数分のコピー誌を作ろうという程度の発想で、自分たちの同人誌を売って活動費を捻出しようなんて頭は無かった。
しかし、知らないうちに時代はずいぶん進んでいた。(^^;
アニメ系同人誌の人たちは、内容はともかく、やっていることはすごかった。
絵が上手い人はゴロゴロ居たし、編集や印刷に関する知識も、僕など足元にも及ばなかった。
で、後々、僕自身もその世界に少しずつ足を入れ始めるのだが…。。
ただ僕は、漫画家を目指していた立場から、オリジナル漫画の同人誌を作りたかったので、アニメ系の同人サークルには入らず、自分で情報を集めて模索していた。

話が脱線していっている感があるかも知れないが、もう少しおつき合い願いたい。
何故なら、後々、今回の喧嘩話にも拳法の話にも繋がっていくからだ。

漫研に入ってしばらくした頃、“K”という他校の同学年の女子と知り合った。
Kはアニメ系同人誌サークルのリーダーで、やや大柄(170cmくらい?)で男勝りの女の子だ。
また、剣道をやっていて、それもなかなかの腕前だという評判だった。
最初にKと知り合ったのがどういう経緯だったのかよく思い出せないが、とにかく漫研繋がりでもあり、Tちゃん繋がりでもあった。
どっちが先だったのだろうか…。
僕の記憶では、高校の漫研同士の交流でKが通っている学校にお邪魔して初めて会い、色々話す内にTちゃんのことをお互いが知っていたことで、
「奇遇だね!」
と、親しくなっていったのだった気がする。

Kは自分の友達を色々紹介してくれた。
その中に、Kの高校の同級生でT宮、1年下のT中という2人の男が居た。
T宮はKと同じく剣道部に入っていて、腕前はすでに二段だった。
目つきが鋭く、体も大きくていかついのだが、性格は非常に優しい。
Kの影響で漫画を描くようになったそうだ。
T中はブルース・リーやジャッキー・チェンが大好きというヤツで、中学生の頃から中国拳法をやっていたそうだが、Kの弟分のような扱いだった。
そして2人は、漫研やKの同人誌サークルにも入っていた。
そんな繋がりから、T宮はT中から拳法を教わったりして、徒手空拳の武術にも興味を持ち始めていた。
T中は、本人の話によると、中学生のときに近所のおじいさんから中国拳法を教わり、道場にも通っていたそうだが、何処の道場だったのかは不明だ。

また、Kは漫画『男組』が大好きで、僕は一度休載されてから後の話を読んでいなかったので、その話をするとKは単行本を貸してくれた。
T宮は『男組』に出てくる“殺人機械”という悪役キャラに雰囲気が似ていて、Kたちにそれをからかわれたのがきっかけか、自分でもその殺人機械が使う蟷螂拳に興味を持つようになって、松田隆智さんの本を読み漁るようになっていた。
僕は松田さんの本はというと、ずっと前にたまたま本屋で見つけたサンポウブックス版の『太極拳入門』しか読んだことがなかったが、2人との話でその後も著書が出ているのを知って、本屋に走った。
武道熱が再燃していた頃でもあったし、松田さんの本をきっかけに、それ以外の武道書も漁るようになっていった。

T宮は、子供の頃から剣道をやっていたそうで、さすが二段だけあってごつい腕だ。
その剣道の経験も生きてか、T中に拳法を教わっていてもほとんど我流なのに、なかなかいい動きに思えた。
逆にT中は、型は色々知っているものの、動きにキレが無い。
本当に拳法を習ったのか疑問だったが、しかし松田さんの本だけでない知識を持っているようだったし、その頃の僕には判別できなかった。
今見たらどう思うだろうか…。

そして、2対1の喧嘩に勝ったり、日拳部H山との組手、T宮やT中との交流があったりして、少しばかり自信を回復していた。
高校時代の思い出深い喧嘩の内2つ目は、そんなとき突然起こった。

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